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オーディナリー(、)は、紋章学における紋章の単純な幾何学的な図形(チャージ)である。同じように幾何学的ではあってもラインやフィールドを分割する線とは区別される。また、幾何学的な図形のチャージであってもオーディナリーとは呼ばれないものもあることに注意しなければならない。 サブオーディナリー (Sub-ordinary) と呼ばれるいくつかの幾何学的なチャージは、たとえ伝統的なオーディナリーとほぼ同じくらいの長期間使われてきたものだったとしても、紋章官によって一段低い地位を与えられている。ディミニュティブは通常のオーディナリーより細い、又は小さい同じ形のチャージであるが、そのようなチャージのうちのいくつかは通常の大きさのチャージのディミニュティブとは定義されないこともある。 == 区分と範囲 == 多くのチャージの中で、どれをサブオーディナリーも含めたオーディナリーとするかは定説がなく、文献によって様々な解釈がある。紋章学の黎明期から使われ続けたことからもっとも基本的なチャージとされ、「高貴なるオーディナリー」と呼ばれるものは、チーフ、フェス、ペイル、ベンド、シェブロン、クロス及びサルタイアーの7種類でほぼ共通している。ところが、ポールはサブオーディナリーにすら含まれず〔、フェスのディミニュティブと考えられることも多いバーが「高貴なるオーディナリー」に含まれていることもある〔〔。また、パイルもオーディナリーと考えられていることがほとんどであるものの定位置がなく、「高貴なるオーディナリー」に含まれるとする文献〔〔〔と、サブオーディナリーに分類する文献〔とに大きく分けられるため、一概にどちらに含めるかが適切とは言い難い。 サブオーディナリーに含まれるチャージについては更にその範囲に差があるが、概ねボーデュア、オール、インエスカッシャン、トレッシャー、クォーター、カントン、フローンチの7種類(カントンをクォーターと同列と考えた場合は6種類)が共通している〔〔〔〔。このほか、ロズンジ(及びフュージル)、ジャイロン及びフレットをサブオーディナリーだとする文献も相当数ある〔〔〔。多いものでは、レイブル、ビレット(縦長の長方形)、ラウンデルをも含むとしている。本項ではこれらもサブオーディナリーと分類することとする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オーディナリー (紋章学)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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